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理事長からのメッセージ

理事長からのメッセージ

新型コロナウイルスによる社会環境の変化は、私たちの暮らしを直撃しています。様々な活動が自粛を要請され、私たちは不安を抱えながら「Stay Home」を余儀なくされています。

 

こうした中で新たな言葉に出会いました。エッセンシャルワーカー(Essential woker)です。エッセンシャルワーカーとは人が社会生活を送るうえで必要不可欠な、ライフラインを維持する仕事の従事者を指します。感染リスクと戦いながら働き続ける人々への感謝と敬意をこめて、こう呼ばれるようになりました。

医療や福祉、介護はもとより、教育、保育関係、警察官や消防士、公共交通機関の職員や電気・水道・ガスなどの公共インフラに携わる方々です。

人はひとり一人が異なる存在であり、自分だけの個性を持って生きています。暮らし方、物事に対する考え方、感じ方も100人いれば100通り。

看護や介護はその個別性を尊重して関わり、その人にとっての最善を提供することを仕事としています。

 

新型コロナウイルスは、これまでの私たちの社会の営みを振り返ることを求めています。大きな時代の転換点に立っていることを痛感し、改めて潤生園の存在意義を問うています。

介護を通じて人を生かし、人の暮らしを支え、人の人生を見守り、その最後の瞬間までかたわらにいて、その尊厳あるいのちを心からいとおしみながら、私たちは今日も地域の中を走っています。

 

どんな時も、何があっても、私たちは地域を守るために全力を尽くす、それが私たちの使命であり、誇りでもあるのです。

 

社会福祉法人 小田原福祉会

理事長 時田 佳代子

理念

潤生園の介護サービスは
「あなた」を大切にします
潤生園の介護サービスは「あなた」を大切にします

超高齢社会を迎えた現代において、

介護は、誰にとっても、身近な暮らしの一部となっています。

けれども、実際に介護が必要となったとき、誰に相談したら良いのか、
なにから始めたら良いのかわからない、
という方は多いのではないでしょうか。

介護で困った時、ご家族だけで悩まず、私たちにご相談ください。

2000年から始まった「介護保険制度」は、
高齢になった人が、住みなれた場所で地域の支えを受けながら
必要なサービスを介護の専門家とともに選び、
自分らしく暮らしていけることを目指しています。

「与えられる老後」から「介護サービスを選び活用する人生」へ。

これが現在の介護サービスです。

潤生園は1978年の設立以来、地域の暮らしによりそって歩んできました。

時代が変わっても、潤生園の介護は人が原点。

お一人おひとりが安心して居心地の良い生活を送るお手伝いをする。

この理念を変えることはありません。

潤生園では24時間、365日、
ご高齢になった方の生活を支えるプロが待っています。

24時間365日「市民を介護で困らせない」

在宅で一人暮らしの方に、栄養バランスの良い食事をお届けしたい、と1990年にスタートした配食サービス。開始当初はボランティアによる無償の活動でした。

社会に先駆けて展開してきたさまざまな介護サービスのすべては、その根底にある「困った人を見過ごさない」という思いから始まっています。

現在はさまざまな機関との連携により、24時間365日の介護サービスをご提供できるようになりました。

高齢となった方とそのご家族に、いつまでも安心して暮らしていただくために、潤生園は日々さまざまな事業に取り組んでいます。

食はいのちをつなぐ

食はいのちをつなぐ

潤生園では介護の基礎は「食事」と位置づけ、「食介護」を最も重視しています。人生のどの段階においても、食べる楽しみや喜びは生きる希望の原点であり、命をつなぐみなもとです。

しかし、高齢になるにつれ、摂食や嚥下(のみくだし)などの障がいが起き、若年期と同様の食事を摂ることができない方も少なくありません。潤生園では最期まで口から食べていただける、日本で初めての「介護食(写真)」を研究開発し、1991年「日本栄養改善学会」から「学会賞」を受賞しています。また食事をおいしく召し上がるため、毎食後の口腔ケアに努め、肺炎などの感染防止にも効果を挙げています。

チームケアで終末期を看取る

チームケアで終末期を看取る

お一人おひとりの持って生まれた天寿を全うしていただきたい。

潤生園では、どなたにも訪れる最期のときまで、命を支える介護を行っています。

ご希望があれば、潤生園の施設でお看取りを行うことができます。

診療所の管理医師を中心とし、看護・介護スタッフからなるチームケアで、医療的介入をなるべく控えて、ご高齢の方の尊厳と生活の質を重視した手厚い介護でお過ごしいただくよう努めています。

また、ご家族のみなさまが、最期のときをともにお過ごしいただけるような支援も行っています。

認知症の方の暮らしによりそう

65歳以上の7人に1人が認知症の症状を持たれている現代の日本。(※)

介護サービスを利用される方の多くは、慢性疾患の他、認知症を合併していらっしゃいます。そのため体調が悪くても訴えを自分でなされない方が少なくありません。

潤生園では設立当初から認知症の方に寄り添った介護の工夫を行い、お一人の人として尊重される生活環境づくりを行ってきました。当園の認知症ケアに対し、2008年9月、日本認知症ケア学会から「読売認知症ケア功労賞」が授与されています。


※『平成29年版高齢社会白書』(内閣府)

データに基づく専門性のある介護・看護

データに基づく専門性のある介護・看護

「介護」という目に見えないサービスを適切に行うためには、データの蓄積と分析が重要なポイントです。

潤生園では「介護を研究する」ことで、専門的な介護を行うことを目指してきました。1996年からは、介護現場での記録システムを導入しています。

24時間の記録を文書やグラフ化することで、体調管理や状態の変化などを的確に捉えることができます。この見えるデータは、職員間の申し送りや、ご家庭とのスムースな連携にも役立っています。記録を資料としながら、介護・看護の内容と成果を読み取り、適切なケアの提供に努めています。

人材育成

人材育成

介護サービスの質は人材の質。潤生園では1992年に神奈川県の認可を受けて日本初の福祉施設での人材養成研修事業をスタートし、入職からプロフェッショナルとしてステップアップするための支援の仕組みを充実させています。

また、神奈川県内を中心に年間150人を超える介護・看護職や社会福祉士を目指す実習生を受け入れています。近年は海外留学生の受け入れも行なっています。